商品紹介
「OFDMA」で同時通信時の通信効率が大きく向上
次世代規格Wi-Fi 6(11ax)の特長的な技術である「OFDMA(直交周波数分割多元接続)」により、複数の端末と接続したときでも安定した通信が可能です。
これは従来規格Wi-Fi 5(11ac)では時分割により1端末ずつ順番に行っていた同時通信の割り当てを、通信帯域の分割によって行うもの。1通信で多数台同時に通信でき、通信効率が大きく向上します。
- * OFDMAを利用するには、受信側の端末もOFDMAに対応している必要があります。
【MUーMIMO】の空間多重によって複数端末と同時通信
端末に向けて集中的に電波を送る【ビームフォーミング】を利用し、空間多重によって複数の端末と同時通信を行う技術が【MUーMIMO】です。WX3000HPでは2台※の端末と同時通信が可能です。
- ※ 2台の端末がともに1ストリームの場合となります。
- * WX3000HPのMU-MIMOは「ダウンリンク」のみ対応となります。
- * MUーMIMOを利用するには、受信側の端末もMUーMIMOに対応している必要があります。
【ビームフォーミング】とは
通常は全方位へ電波を送信するのに対して、ビームフォーミング対応の端末を自動で検出※し、集中的に電波を照射。よりつながりやすく実効速度がアップします。
- ※ ビームフォーミングを利用するには、受信側の端末もビームフォーミングに対応している必要があります。
【バンドステアリング】で混雑していない周波数帯を自動選択
Wi-Fi端末の電波強度や対応帯域を判別し、5GHz帯と2.4GHz帯の混雑していない周波数帯へ自動で振り分ける機能が【バンドステアリング】です。Wi-Fi端末ごとに適切な周波数帯に移動させることで電波の混雑を解消し、快適な通信を提供します。
また、Wi-Fi端末ごとに周波数帯を固定する設定も可能。家の中の電波状況を確認して、あらかじめ振り分けておくことができます。
【オートチャネルセレクト】適用効果イメージ
混雑による渋滞継続!※1
空いている周波数帯に誘導し渋滞解消!
- ※1 端末が5GHz帯対応でも、初期設定で2.4GHz帯優先接続となっている場合があります。
- * バンドステアリングを利用するには、受信側の端末もバンドステアリングに対応している必要があります。
- * 端末の機能や仕様により周波数帯が切り替わらない場合があります。
【オートチャネルセレクト】で電波状況の良いチャネルに自動切り替え
周囲にある他の無線LANアクセスポイントの利用状況をサーチし、電波状況の良いチャネルへ自動的に切り替える機能が【オートチャネルセレクト】です。
動作中も5GHz帯と2.4GHz帯ともに、電波干渉が少なく混雑していないチャネルを使用するため、無線LANの高速性をより有効に活かすことができます。
最大2402Mbps(5GHz帯)+574Mbps(2.4GHz帯)の高速通信
次世代規格Wi-Fi 6(11ax)は、5GHz帯と2.4GHz帯の両帯域で技術革新が図られました。
WX3000HPでは、2ストリームながら従来規格の5GHz帯4ストリーム機の約1.4倍となる最大2402Mbpsの5GHz帯通信が可能に。また、2.4GHz帯通信においても574Mbpsの通信性能を備えています。
- * 表記の数値は無線LAN区間の理論上の最大値であり、実際のデータ転送速度を示すものではありません。
デュアルコアCPU搭載で高速通信を実現!
2つのコアを持つデュアルコアCPUを搭載。これにより5GHz帯と2.4GHz帯両方の電波を同時に利用した場合でも高速な通信を実現します。
[ワイドレンジアンテナ]で、360°電波が届く
Atermシリーズの高速通信のカギである[μSRアンテナ]や[μEBG構造]に加えて、立体的な三方向にまんべんなく電波を放射する独自の[ワイドレンジアンテナ]を採用。360°電波が届き、安定した通信が行えます。
(実効スループット値は後日公開予定)
手にしたスマホの向きを気にせず、しっかりつながる
従来機では基板全体で3直交の偏波を実現していましたが、[ワイドレンジアンテナ]では4つのアンテナそれぞれ単体で3直交または2直交の性能を持ち、“多重偏波”を実現。
これによりスマホなどの端末をいろいろな角度で使っても電波の強弱がなく、しっかり届くので快適です。
通信データの通り道となる通信帯域が従来の2倍に拡大
5GHz帯において従来「80MHz」だった通信帯域が、Wi-Fi 6ではワイドバンド技術により2倍の「160MHz」に拡大。通信の混雑解消とスピードアップ、両面に効果をもたらします。
「1024QAM」との組み合わせで、2.4GHz帯でも高速通信
安定して高速な通信が行える一方で、壁などの障害物に弱い一面を持つ5GHz帯。電波が遠くまで届く一方で、電子レンジなど家電からの電波干渉を受けやすい2.4GHz帯。Wi-Fi 6はこの両帯域に対応しているため、双方の強みを活かした運用が可能。
「ワイドバンド」やWi-Fi 6と効率良く電波の変調ができる「1024QAM」といった技術の組み合わせによって、5GHz帯通信だけでなく、2.4GHz帯も高速通信が行えます。
パソコンと親和性の高い「インテル製チップセット」を搭載
パソコンなどに広く採用されているインテル社のチップセットを搭載。インテル採用製品との組み合わせにより快適な高速通信が可能です。
混雑のない通信プロトコル【IPv6】でインターネット接続が安定
ネット接続端末の急増に対処するために登場した接続方式「IPv6(IPoE)※」に対応。従来のIPv4方式に比べて混雑がなく、安定した通信が可能になります。
また、従来はIPv6対応の端末でなければIPv6通信を利用できませんでしたが、「IPv4 over IPv6※」技術により、IPv4端末もIPv6ネットワーク経由での通信が可能です。
さらに、IPv6 RA RDNSSオプション通知にも対応し、Android端末など、DHCPv6未対応端末にDNSv6サーバアドレスの通知が可能となり、IPv4を通る必要がなく、IPv6上ですべてを行うのでスムーズで高速な通信が可能となります。
- ※ IPv6通信は「IPoE」、「DHCPv6-PD」、IPv4通信は「IPv4 over IPv6](「MAP-E(v6プラス)」または「DS-Lite(transix)」)にてご利用いただけます。IPv6(PPPoE)には対応しておりません。
商品スペック
通信規格 | IEEE802.11ax (Wi-Fi 6) |
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WANインタフェース | |
インタフェース | 1000BASE-T/100BASE-TX(Auto MDI/MDI-X対応) ×1 |
伝送速度 | 1Gbps/100Mbps |
全二重/半二重 | |
LANインタフェース | インタフェース→1000BASE-T/100BASE-TX(Auto MDI/MDI-X対応)スイッチングHUB ×4、伝送速度→1Gbps/100Mbps、全二重/半二重 |
無線LANインタフェース | |
無線LAN規格 | Draft IEEE 802.11ax/IEEE802.11ac/IEEE802.11n/IEEE802.11a/IEEE802.11g/IEEE802.11b |
[5GHz帯、2.4GHz帯]利用形態 | 同時利用(5GHz帯&2.4GHz帯) |
2.4GHz/5GHz帯周波数チャネルタイプ | 2.4GHz帯(2400~2484MHz) 1~13ch、5GHz帯[W52][W53][W56] |
ヒューマンインタフェース | 状態表示ランプ ×11、SETボタン ×1、RESETスイッチ ×1、RT/BR/CNVモード切替スイッチ ×1 |
利用プロトコル | TCP/IPプロトコル |
電源 | AC100V±10% 50/60Hz(ACアダプタ) |
動作環境 | 温度0~40℃ 湿度10~90%(結露しないこと) |