商品紹介
撮影フィールドを拡げる、超望遠500mmの手持ち撮影が可能な高い機動性
PFレンズ採用の超小型・軽量ボディー
AF-S NIKKOR 500mm f/5.6E PF ED VRは、PFレンズの採用で、全長(レンズマウント基準面からレンズ先端まで)約237mm、最大径約106mm、質量約1460gと大幅な小型・軽量化を達成。AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8E FL ED VRとほぼ変わらない重さで手持ちでの超望遠撮影が容易に楽しめる、FXフォーマットで焦点距離500mmの高性能超望遠レンズです。AF-S NIKKOR 500mm f/4E FL ED VRと比較して、全長は約150mm、最大径は約34mmも短縮。質量は半分以下(約53%減に相当)の約1630g軽減しています。超小型・軽量ボディーの手軽さを活かした高い機動性が、山や旅先など、これまで超望遠レンズを持ち出しにくかったシーンでの撮影を可能にするなど、長時間の持ち歩きや軽快なフットワークを活かした撮影により、超望遠レンズの可能性を大きく拡げます。


PF(位相フレネル)レンズ
PF(Phase Fresnel:位相フレネル)レンズは、光の回折現象※を利用して色収差を補正するレンズです。PF素子と通常のガラスレンズを組み合わせることで、優れた色収差補正能力を実現。PFレンズの強力な色消し効果によって、レンズの薄肉化や比重の小さい硝材の使用が可能となり、レンズの軽量化が可能になりました。

軽量・小型化に大きく貢献
望遠レンズの全長を短縮させるためには、テレ比(全長/焦点距離)を小さくする必要があります。一般的なカメラ用レンズ(屈折レンズ)のみの構成でテレ比を小さくすると、レンズ前方の凸群で発生する色収差を後方の凹群で拡大してしまうため、全長の短縮には限界がありました。PFレンズは、一般的なカメラ用レンズとは逆の方向に強力な色収差を発生させることで効率的な色消しが可能となり、全長を短縮しても優れた色収差補正を達成。光学系の全長短縮が鏡筒の短縮を実現し、望遠レンズの軽量・小型化ができるようになりました。
優れた色収差補正
一般的なカメラ用レンズ(屈折レンズ)は、光の屈折現象を利用して撮像面に像を結んでいます。光は色(波長)により屈折する強さが異なり、レンズに近い方から青(B)・緑(G)・赤(R)の順で結像します。この色ズレは「色収差」と呼ばれ、色のにじみとして画像の劣化につながります。これに対しPF素子は、レンズに近い方から赤(R)・緑(G)・青(B)の順で結像します。PFレンズは、PF素子と屈折レンズを組み合わせることで、それぞれの色収差を打ち消し合い高い色収差補正を可能にしています。

Capture NX-D「PFフレアコントロール」搭載
PFレンズの特性上、画面内外に強い光源がある場合、光源を中心にリング状の色つきのフレア(以降「PFフレア」とする)が写り込むことがあります。画像に写り込んだPFフレアは、Capture NX-Dに搭載の「PFフレアコントロール」機能で軽減することが可能です。詳細についてはソフトウェアのヘルプをご覧ください。ソフトウェアは必ず最新版にバージョンアップしてお使いください。
・「PFフレアコントロール」は静止画にのみ使用可能です。動画には使用できません。


多様な撮影フィールドに対応する、優れた防塵・防滴・防汚性能
レンズ鏡筒の可動部分をはじめとする随所に埃や水滴の侵入を防ぐシーリングを施した防塵・防滴に配慮した設計を採用。さらに、汚れやすいレンズの最前面には、埃や水滴が付着しにくく、付着しても拭き取りが容易なニコン独自のフッ素コートを採用しています。優れた防塵・防滴・防汚性能が、プロフェッショナルのタフな撮影環境でも威力を発揮します。
天候や環境に左右されにくい防塵・防滴に配慮した設計

防汚性能に優れるニコン独自のフッ素コート
単焦点レンズならではの高い光学性能
PFレンズ1枚、EDレンズ3枚を採用した最新の光学設計が、高い色収差補正力と高画素デジタルカメラに最適な高い解像力を実現。撮影距離を問わず、画面の中央部から周辺部までシャープな描写が得られます。PFレンズには新開発の素材を採用しており、画面内外の光源を中心にリング状に色づくPFフレアをAF-S NIKKOR 300mm f/4E PF ED VRよりもさらに効果的に抑制します。また、超望遠単焦点レンズならではの自然で大きなボケを活かした写真表現も楽しめます。
色収差を効果的に低減し色にじみを抑制するEDレンズ

色のにじみが解像力を低下させる

プリズムの色分解作用を少なくし
色にじみを効果的に低減


開放絞りでも画面の隅々までシャープに描く高い解像力


超望遠レンズならではの浅い被写界深度を活かした大きな背景ボケ
VR[SPORT]モード時、テレコンバーター使用時も優れた光学性能を発揮
VR[SPORT]モードの撮影で手ブレを感知し、それを補正するためにVR光学系が最も動いた状態でもVR OFF時に遜色のない光学性能を実現。AF-S TELECONVERTER TC-14E III(別売)使用時も非使用時と同等の光学性能を達成しています。AF-S TELECONVERTER TC-14E III装着時にDXフォーマット※で撮影すると、35mm判換算で焦点距離1050mmレンズに相当する画角で撮影できます。
・VR[SPORT]モードの詳細はこちら
テレコンバーター使用時の高い解像力

© Junichi Noguchi

テレコンバーター使用時にDXフォーマットで焦点距離1050mm相当の画角で撮影可能

© Junichi Noguchi
絞り開放から豊富な周辺光量
豊富な周辺光量を確保しており、開放絞りでも安心して撮影できます。
ナノクリスタルコートがゴースト・フレアを抑制
ニコン独自のナノクリスタルコートを採用しており、逆光などの撮影シーンで発生しやすいゴーストやフレアを効果的に抑制。抜けの良いクリアーな画像が得られます。
© Junichi Noguchi
ナノクリスタルコートの効果イメージ図
ナノクリスタルコートは、従来の多層膜コーティングに比べて反射率をさらに低く抑えるとともに、より広い波長域、角度範囲での反射防止を可能としました。


さらに向上した被写体捕捉性能
フォーカス光学系の軽量化により、大きくピントが外れている被写体の検出時にフォーカスレンズ群を動かす速度(AFスキャンタイム)をAF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VRと比較し約半分に短縮 しました。また、VR[NORMAL]モード使用時の手ブレ補正効果4.0段※(CIPA規格準拠)のVR機構を搭載しており、薄暗いシーンなどの手持ち撮影で起こりがちな手ブレやファインダー像のブレを効果的に軽減します。カメラ電源オン直後や半押しタイマーオフからの復帰直後のVR 性能も向上し、撮影開始直後からすぐに安定したファインダー像とブレを抑えた画像が得られます。VR[SPORT]モードも搭載しており、動きが速い、また動きの変化が激しい被写体を追いやすく高速連続撮影時のファインダー像も安定するためフレーミングが容易です。さらに、高速連続撮影時のAEの安定性向上をもたらす電磁絞り機構を採用。多彩な最新テクノロジーが動体撮影を強力にサポートします。
焦点距離:500mm シャッタースピード:1/160秒 絞り:f/5.6 フォーマット:ニコンFXフォーマット
© Junichi Noguchi
焦点距離:500mm シャッタースピード:1/1600秒 絞り:f/5.6 フォーマット:ニコンFXフォーマット
© Jaanus Ree
商品スペック
型式 | ニコンFマウントCPU内蔵Eタイプ、AF-Sレンズ |
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焦点距離 | 500mm |
最大口径比 | 1対5.6 |
レンズ構成 | 11群19枚(EDレンズ3枚、PF(位相フレネル)レンズ1枚、ナノクリスタルコートあり、最前面のレンズ面にフッ素コートあり) |
画角 | 5°(FXフォーマットのデジタル一眼レフカメラ)3°10′(DXフォーマットのデジタル一眼レフカメラ) |
ピント合わせ | IF(ニコン内焦)方式、超音波モーターによるオートフォーカス、マニュアルフォーカス可能 |
手ブレ補正 | ボイスコイルモーター(VCM)によるレンズシフト方式 |
手ブレ補正効果 | 4.0段※CIPA規格準拠 |
VRモード | NORMAL, SPORT |
三脚使用時ブレ補正 | 有り |
撮影距離目盛 | ∞~3.0m |
最短撮影距離 | 3.0m |
最大撮影倍率 | 0.18倍 |
絞り羽根枚数 | 9枚(円形絞り) |
絞り方式 | 電磁絞りによる自動絞り |
最大絞り | f/5.6 |
最小絞り | f/32 |
測光方式 | 開放測光 |
フォーカス制限切り換えスイッチ | FULL(∞~3.0m)と∞~8.0mの2段切り換え |
アタッチメントサイズ(フィルターサイズ) | 95mm(P=1.0mm) |
寸法 | 106mm(最大径)×237mm(レンズマウント基準面からレンズ先端まで) |
質量 | 約1460g |
付属品 | ・ 95mmスプリング式レンズキャップLC-95・ レンズ裏ぶたLF-4・ バヨネットフードHB-84・ レンズセミソフトケースCL-M5 |