商品紹介
増大する紙文書の課題を解決
公的文書のほか、納品記録や意思決定の記録など、さまざまな場面で紙の文書が使用されています。しかし、たとえば医療機関で取り扱う同意書や紹介状などの文書類は、すべて患者ごとに発行される個別文書であり、これらを紙のまま保存・運用することは、保管費用の増大と業務効率の低下につながります。
さらに、電子化した文書類を原本とするには、タイムスタンプと電子署名の付与といった法的要件を満たす必要があり、運用にあった最適なソリューションを見つけることは、簡単ではありません。

便利な機能と安心保守のオールインワンパッケージ
これまでシステム構築が必要だったタイムスタンプを、本商品では既存のネットワーク環境に接続するだけで簡単に実現できます。同意書等の電子化した文書を指定の監視フォルダーに保存するだけで、自動的にタイムスタンプを付与することができます。
また、手動で選択したファイルに対して付与することもできます。

※PDF以外の電子データは添付PDFを作成してからタイムスタンプを付与します。
総務大臣による時刻認証業務認定を受けたタイムスタンプを利用
本商品は、総務大臣による時刻認証業務認定を受けたセイコーソリューションズ株式会社のセイコータイムスタンプサービスを利用しています。インターネット経由で正しい時間を取得し電子データにタイムスタンプを付与することで、データの存在時刻証明と非改ざん証明が可能となります。

タイムスタンプとは?
暗号化技術を用いて、電子データがある時刻に存在していたことを証明する技術です。タイムスタンプの詳細は、セイコーソリューションズ株式会社のWebサイトをご覧ください。
※ 本タイムスタンプは、RFC3161、JISX5063およびISO/IEC18014に準拠しています。
業界標準「PAdES」対応タイムスタンプ
本商品で提供されるタイムスタンプは、PAdES(パデス)と呼ばれるPDF文書をベースとした長期署名仕様です。PDF文書をベースとしているため次の特徴があります。
・インターネットを介していつでもどこでも取得できます。
・元情報を秘匿して存在を証明できます。
・PDF文書にタイムスタンプを埋め込むため、広く配布することが可能です。
・PDFをはじめ、テキスト、画像、音声などの多彩なデータに適用できます。
※PDF以外の電子データは添付PDFを作成してからタイムスタンプを付与します。
・PDF文書に埋め込まれたタイムスタンプは、Adobe Acrobat Readerで確認(検証)することができます。
・タイムスタンプの有効期限(10年間)が切れる前に、もう一度タイムスタンプを押すことで期限を延長することができます。
・総務省の指針に基づいた認定制度で運用されています。
デジタル文書の真正性を証明する電子署名
電子署名とは、デジタル文書に電子的な署名を付与することで、署名者が内容の真正性を保証する技術です。タイムスタンプと組み合わせて使用することで、「長期署名」として署名の有効性を長期にわたり保つことが可能となります。
※ 長期署名を行う場合は、1回の付与でタイムスタンプを2回使用します。

長期署名ご利用までのながれ
1.証明書の入手
必要書類を準備のうえ、認証局へ申請を行います。
2.証明書を本商品へセット
取得した証明書を本商品の設定ツールを使用し設定します。
3.電子署名入出力フォルダーのアクセス権を設定する
署名するファイルを置く監視(入力)フォルダーおよび、署名後のファイルが出力される保管(出力)フォルダーを設定します。
4.長期署名の付与
監視(入力)フォルダーにデータを置くと、本商品が電子署名およびタイムスタンプを付与したのち、保管(出力)フォルダーへデータを移動します。

快適な文書処理を実現する便利な機能と安心のサポート
タイムスタンプを毎日約8,000回、5年間押印しても追加費用なし!
本商品にはタイムスタンプ費用が含まれており、購入後は5年間、毎日約8,000回スタンプを付与し続けても追加費用は発生しません。
法的要件にかかわらず、重要な電子データにタイムスタンプを付与しておくことで、より安全なデータ管理に役立ちます。

サブフォルダーにも対応、50組まで署名可能
監視フォルダーに置かれたファイルだけではなく、サブフォルダーにも対応しています。まとまった書類をフォルダーの構成を変えずに押印できるため、より効率的にご利用いただけます。部署や案件ごとに分けて運用するなど、さまざまな用途に応じたフォルダー構成で効率的なデータ管理が可能です。
※1 推奨50組(最大99組)まで設定可能。
※一度に処理するファイル数やフォルダーの数が多い場合は、50組までのご利用を推奨いたします。

押印の確認に便利な印影機能
タイムスタンプや電子署名を付与した際に、PDFファイルの1ページ目に「可視署名」と呼ばれる目で見える印影を埋め込むことができるようになりました。
タイムスタンプのみの場合は画像形式の印影が表示され、電子署名では画像に加えて署名者名(証明書情報)も表示可能です。

万が一の時も安心の訪問安心保守 5年間(SSD返却不要タイプ)付き
本商品には訪問安心保守 5年間(SSD返却不要タイプ)費用が含まれているので万が一のトラブル時も安心です。
最短翌営業日に専門スタッフがお伺いし、復旧に向けた作業を行います。
※ 本商品に含まれている保守サービスはアイオー・セーフティ・サービス(ISS)「訪問安心保守 5年間(SSD返却不要タイプ)」となります。
※ ISSの登録は必須となります。

機器を見守る管理機能「NarSuS(ナーサス)」
お客様に代わって機器の状態をネットワーク経由で見守る遠隔監視サービス「NarSuS」を無償でご利用いただけます。
管理画面上で機器内の温度、FANの回転数、利用容量、CPU負荷などを確認できるほか、定期レポートや各種イベント通知をメールで受け取ることができます。

商品スペック
動作環境 | [直接操作する場合]HDMI コネクターを搭載したパソコン用ディスプレイ、USB接続のキーボード、USB接続のマウス[Windowsリモートデスクトップ接続で操作する場合]対応OS→Windows 10、Windows 11※ インターネットへの接続が必須となります。 |
---|---|
利用タイムスタンプ | セイコー タイムスタンプサービス Accredited Type A3 |
利用電子署名 | PAdES |
有効期間 | 10年 |
押印回数 | 8,000回/日※ 複数ファイルを同時に押印する場合は5秒間隔となります。 |
電子署名可能なファイル | PDF※PDF以外のファイルはPDF台紙の添付ファイルとして扱われます。1つのPDFに添付できるファイル数は20個まで、1ファイルの容量は195MBまで、トータルの容量は300MBまでです。 |
PDFファイル単体へ押印する場合の最大容量は500MBです。 | |
備考 | ・長期署名を使用する場合は、ユーザー自身が証明書を取得する必要があります。 |
・利用可能証明書形式→PKCS#12形式 | |
・同時設定可能な電子証明書→10 | |
搭載OS | Windows 10 IoT Enterprise 2021 LTSC |
CPU | Intel Core i3-12100TE Quad Core 4.00 GHz |
メモリー容量 | 8GB |
対応通信プロトコル | TCP/IP(IPv4、IPv6) |
映像出力 | HDMI×1(背面) |
LANポート | [転送規格]10GBASE-T/5GBASE-T/2.5GBASE-T/1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T×1/2.5GBASE-T/1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T×1[コネクター形状]RJ-45 |
USBポート | [USB 10Gbps]A コネクター→背面 ×2[USB 5Gbps]A コネクター→背面 ×2[USB 2.0]A コネクター→正面×1 |
ドライブ | [採用ドライブ]SSD[ドライブ数]2(SATA接続)[ドライブ取替え機構]カートリッジタイプ[ホットスワップ対応]○ |
冗長化 | [方式]ソフトウェア[設定]RAID 1(出荷時設定)、RAID 0、マルチディスク |
筐体特徴 | [搭載ファン]1[盗難防止機能]○ ケンジントンスロット |
機能特徴 | [バックアップ]バックアップと復元[ウイルス対策]Windowsセキュリティ |
拡張機器 | [外付けHDD接続]USB HDD[UPS対応]○ |
電源 | ACアダプター |
定格電圧 | AC100V(50/60Hz) |
消費電力 | 94W(MAX)、73W(Typ) |
外形寸法 | 約101(W)×210(D)×160(H)mm※ゴム足含む、突起部含まず |
使用温度範囲 | 5~40℃ |
使用湿度範囲 | 10~85% ※結露なきこと |
各種取得規格・法規制 | RoHS指令準拠(10物質)、VCCI Class A、電気用品安全法(ACアダプター、ACプラグ変換アダプター) |
保証期間 | 5年保証 |
備考 | 「訪問安心保守 5年間(SSD返却不要タイプ)」が含まれています。 |
容量 | 512GB |
グリーン購入法基準 | 対象外 |
質量(本体のみ) | 2.1kg |
質量(梱包時) | 約3.6kg |
添付品 | LANケーブル×1、ACアダプター、電源コード(PSE適合品)×1、ACプラグ変換アダプター、リカバリーUSBメモリー×1、初回設定マニュアル、ISSオンサイト保守パックご利用案内 |