商品紹介
写真をより忠実に読み取るために、高品質なフィルムホルダーを新たに設計。
高画質を実現する大きなポイントの一つが、フィルムホルダーの品質。GT-X980は、フィルムホルダーを設計段階から見直して、強度や可動性を改善。さらに、フィルムのたわみやニュートンリングを低減するアンチニュートンリングアクリル板を搭載して、スキャン画質の向上を実現しています。
さらに、4種類のフィルムホルダーを使い分けることで、35mmストリップ・マウント、ブローニー、4×5フィルムなど様々なフィルムに対応しています。
- (注):GT-X980本体には、各1枚ずつ標準添付。
- (注):旧機種はサポートしません。
- (注):フィルムエリアガイドは、オプションには添付しません。
アンチニュートンリングアクリル板を装備。

カールしたフィルムもまっすぐに補正して、たわみによるピントのばらつきを軽減すると同時に、ニュートンリングの発生を抑えます。
本体デザインにも風格と高級感を。

直線を生かした重厚でスタイリッシュなフォルムに、アルミ質感をアクセントとして取り入れた本体デザインは、まさに、ハイエンドモデルならではの高級感が漂います。
1台1台、組み立て時に微調整を。
フィルムの表現力を引き出すための高画質。その力をあますことなく発揮するために、本体組立工程において、専用調整機で1台1台微調整を行い、出荷しています。
35mmからブローニー、大判まで、多彩なフィルムに対応。
4種類のフィルムホルダーを使い分けることで、35mmストリップ・マウント、ブローニー(注1)、4×5フィルムなど様々なフィルムに対応。35mmフィルムならネガ、ポジともストリップフィルム3本を同時にセット可能で最大18コマ、マウントなら12コマの連続スキャンが可能です。また、スキャン領域が拡大し、大判の8×10フィルム(注2)もセットできます。

- (注1):最大6×20cm判
- (注2):フィルムエリアガイドを使用。なお、フィルムをガラス面に直接置くため、最適なスキャン画像を得られない場合があります。
- (注):フィルムの連続スキャンについて:フィルムの画像の濃淡によっては、正常にコマが切り出せない場合があります。その場合は通常プレビューでの取り込みをおすすめします。
- (注):フィルムスキャン用途について
新開発のフィルムホルダーで、高画質スキャン。

■アンチニュートンリングアクリル板を装備
カールしたフィルムもまっすぐに補正して、たわみによるピントのばらつきを軽減すると同時に、ニュートンリングの発生を抑えます。

■ホルダーの剛性を強化
ホルダーそのものの剛性を強化するとともに、35mmストリップガイドは、1本ずつ独立して可動できるようにしているので、装着しやすく使い勝手が大きく向上しました。
フィルムのセットしやすさにも配慮しています。

■ホルダーの高さ調整
5段階で高さ位置調整が可能。納得のいくピント位置調整が可能です。
8×10フィルムの読み取りが可能。

大型フィルムスキャンユニット(最大203×254mm)を搭載。位置合わせしやすい新設計で、大判8×10フィルムの読み取りも簡単です。
- (注):フィルムをガラス面に直接置くため、最適なスキャン画像を得られない場合があります。
2つのレンズで最適な画質でのスキャンを実現。

2つのレンズを使い分けるデュアルレンズシステム採用。35mmやブローニー、4×5 など、フィルムホルダーを使うものは、被写界深度の深いレンズを。原稿台に直接セットする、8×10フィルム、紙焼き、ドキュメントなどは、画角が広いレンズを自動的に切り替えてスキャン。 原稿の特性に合わせて、常に最適な画質でのスキャニングが可能です。
光の情報を正確に導く、高性能レンズ。

フィルムに刻まれた美しさをあますことなく再現するために、4群6枚構成の高性能レンズを搭載。光を正確に導き、高解像度を最大限に活かしたシャープで高精細な画像データが得られます。
色再現力を追求したα-Hyper CCDⅡ
RGBそれぞれ分光感度分布の重なりを減少させ、高精度な色分解を実現する、α-Hyper CCD II。RGB各色2ラインのCCDを緻密に並べることで、受光素子の感度を高め、ノイズを抑えます。しかも、受光素子のひとつひとつにオンチップマイクロレンズを搭載。集光力も大幅に高めています。
最大光学解像度6400dpiを実現。高画質入力で作品を美しさの極みへ。
フィルムに刻まれたありのままを忠実に再現するために生まれたGT-X980。大口径レンズの採用によって実現した解像度6400dpiが、美しさの極みへ作品を昇華させます。

2本のLED光源で、ウォームアップレスでスキャン。
2本のLED光源を採用。使用時や復帰時のウォームアップ時間が必要ないので、ストレスのないスキャンが実現します。

(注1):2007年9月発売
原稿のしわも、軽減。

LED光源を2方向から照射することにより、原稿のしわや折り目によって生じる影を低減することができます。時間のたった写真も、その輝きを取り戻せます。
使いやすさに定評があるスキャナードライバー「EPSON Scan」
使いやすさで定評のあるスキャナードライバー。上級者から初心者までスキルに合わせて選べる3つのモードをご用意しています。

全自動モード
入門:自動スキャン
フィルムや書類、紙焼き写真などの原稿種類を自動判別し、原稿に最適な設定でスキャンできます。
ホームモード
標準:簡単な設定をしてスキャン
シンプルな操作画面で原稿の種類や出力サイズの設定が行えます。
プロフェッショナルモード
上級:画像調整をしてスキャン
プレビュー画面で確認しながら簡単な操作で色調補正などの高度な補正が行えます。スキャン後に画像編集ソフトで補正する場合に比べ、画質の劣化を抑えられます。
プロフェッショナルモードで色調を正しく整える。

- EPSON Scan プロフェッショナルモード
- 調整結果が見やすく、ユーザーによる微調整も容易。理想の再現性ができるまでコントロールが可能です。
- ・自動露出
- ・ヒストグラム調整(詳細はこちら)
- ・濃度補正(詳細はこちら)
- ・カラーパレット補正(詳細はこちら)
- ・イメージ調整
- ・プレビュー
プレビューボタンを押すと、スキャナーにセットされた画像がプレビュー画面に表示されます。

- EPSON Scan プレビュー画面
- プレビュー画面で確認しながら、簡単な操作でヒストグラム調整、濃度補正、イメージ調整など、画面を見ながら詳細な補正が可能。
ヒストグラム調整

ヒストグラムを使い、シャドー部とハイライト部を設定したり、中間調の明るさを補正する機能。
「トーンカーブ表示」はヒストグラム調整の調整状態を表示する機能。
「グレーバランス調整」はクリックした場所の色の偏りを除去する機能。

- ハイライトとシャドーの調整
- ハイライトポイントを黒い山の右端に、シャドーポイントを黒い山の左端に移動してください。
取り込み枠内のもっとも明るいピクセルが白に近く、もっとも暗いピクセルが黒に近くなるように調整され、コントラストが上がりメリハリが出ます。

- ガンマ(中間調)の調整
- ハイライトとシャドーの調整だけでは、全体の明るさが偏っている場合があります。そこで、ハイライトとシャドーの中間にあるガンマポイントを移動して、中間部分の明暗を調整してください。例えば、夕方や曇りの日に撮ったため全体的に暗くなってしまった写真などは、ガンマポイントを左側に移動すると画面全体が明るくなります。
濃度補正

濃度はトーンともいいます。シャドー(最暗部)からミッドトーン(中間調)、ハイライト(最明部)へと変化していく濃度の曲線(トーンカーブ)を調整することで、画像全体の明るさとコントラストをバランスよく仕上げることができます。
濃度補正(トーンカーブ補正)をすると、下図のように調整できます。

カラーパレット調整
ハイライト部やシャドー部をあまり変化させずに肌色などの中間調部分の色合いを微調整することができます。退色復元機能や自動露出機能、そのほかの色補正機能を使用して補正した画像の最終的な微調整にお使いください。


自然な色調で「逆光補正」

逆光で撮影されたフィルムや紙焼き写真を、単純な明るさ調整ではなく、明度や彩度、カラーバランスまで考慮してより自然な色調に補正します。さらに自動露出モジュールの改良により、より効率的な補正が可能になりました。
- (注):取り込む原稿の種類によっては適切に機能しない場合があります。
精度を高めた「ホコリ除去」

独自アルゴリズムを採用し、フィルムに付着したホコリをスキャン時に高精度に検知・解析し、ディテールを損なうことなく除去します。また、反射原稿にも対応しています。
- (注):ソフトウェア処理のため、フィルムの状態やホコリのサイズによっては、正しくホコリを除去できない場合があります。
- (注):「DIGITAL ICE」とは併用できません。
商品スペック
走査・動作方式 | フラットベッド |
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センサ(スキャン方式) | α-Hyper CCD?オンチップマイクロレンズ付6ラインカラーCCD(R/G/B×2ライン) |
対応解像度 : 光学解像度:6400dpi(フィルムホルダー使用時)、4800dpi(反射原稿/フィルムエリアガイド使用時)、読み取り解像度:50~6400dpi(1dpi刻み)、9600dpi、12800dpi | |
読取速度 : モノクロ:10.8msec/line(4800dpi)、3.1msec/line(600dpi)、カラー:10.8msec/line(4800dpi)、3.1msec/line(600dpi) | |
階調 | RGB各色16bit入出力 |
原稿サイズ(最大) | A4、USレターサイズ |
インターフェース | Hi-Speed USB |
対応格納方式 | JPEG、TIFF、Multi-TIFF、BMP(Windowsのみ)、PICT(Macintoshのみ)、PDF |
本体サイズ(H×W×D) | H152.5×W308×D503mm |
本体重量 | 約6.6kg |